欧州中央銀行（ＥＣＢ）の発表（２９日）

　４月のユーロ圏マネーサプライＭ３伸び率（季節調整済み）は

　　　前年比＋１０．６％（前月＋１０．１％　エコノミスト予想＋１０．３％）

となり、上昇基調が強まっている。

　民間セクター向け貸出の伸び率は前年比１０．６％（前月　１０．８％）に鈍化したものの、エコノミスト予想の１０．５％は若干上回った。

　金融機関以外の企業向け貸出の伸び率は前年比１４．９％（前月　１５．０％）に鈍化した。伸び率が前月から鈍化するのは昨年１０月以来のこと。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）がタカ派的姿勢を正当化するためにマネーサプライＭ３統計を利用ており、この数値は市場からの資金回収が遅れていることを示しておりインフレを抑えるためには今回の統計によりＥＣＢがこうした姿勢を一段と強め、第３・四半期の利上げの可能性を高める動きをする可能性が高くなっている。
　　　

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