カルステンス総支配人
は18日、フランクフルトで、「インフレに決定的な勝利を収め、物価安定が回復するまでは金融政策はインフレとの闘いを優先させる必要がある」と発言、「中央銀行は拙速にインフレ脱却を宣言してはならず、しばらくは
引き締めスタンスの維持
が必要になる可能性があるとの見解を示したうえ、決意と忍耐、成功によってのみ通貨に対する信頼は守られるからだ」と続けた。
世界的なインフレ率の急低下で自己満足してはならないと指摘したうえ、「われわれはソフトランディングに向かっているようだ」としながらも、そのようなシナリオが「保証されているわけではない」と語った。
インフレ率はなお目標を上回っており、「この先も間違いなくさらなる問題にぶつかるだろう」と述べ、「脱グローバル化や経済の分断、人口動態の悪化、気候変動対策の必要性といった中期的なインフレリスクにより、中銀が政策経路を維持する必要性が高まっている」と説明した。