まねきねこ　経済情報の壺

2012/04/21 06:25

トヨタ自動車株式会社
　　Toyota Motor Corporation
　自動車メーカー
　本社　愛知県豊田市トヨタ町1番地
　
　豊田佐吉が創業した豊田自動織機製作所（現在　豊田自動織機）に
　　　1933年（昭和8年）9月
に長男豊田喜一郎が開設した自動車部が起源となっている。
　　
　
　　

　　・豊田佐吉とトヨタ源流の男たち　
　
　
　初代社長に就任したのは佐吉の娘で喜一郎の義兄である豊田利三郎である。
　織機製作における鋳造・機械加婿工技術等のノウハウを活かし、研究期間を経て1935年（昭和10年）に自動車製造を開始した。
　
　・トヨタショックと愛知経済―トヨタ伝説と現実
　
　1937年（昭和12年）に新会社「トヨタ自動車工業株式会社」を独立させ設立した。
　なお、創業当時の社名は「トヨダ」でロゴや刻印も英語では「TOYODA」でエンブレムは漢字の「豊田」を使用していた。
　
　・ものづくりの寓話 -フォードからトヨタへ-
　
　昭和11年、夏に行われた新トヨダマークの公募で、約27000点の応募作品から選ばれたのは「トヨダ」ではなく「トヨタ」のマークだった。
　翌昭和11年9月25日には
　　　トヨタ（TOYOTA）
の使用が開始され、翌年の自動車部門独立時も「トヨタ」が社名に採用された。
　
　・巨人たちの本棚　偉大な経営者はこんな本を読んでいた
　
　太平洋戦争が勃発した1941年（昭和16年）に利三郎は会長に退き、第2代社長には創業者の喜一郎が就任した。
　
　太平洋戦争時は陸軍用のトラックを生産した。
　
　なお、愛知の工場は米軍による爆撃が予定されていたが、その前に終戦となった。
　
　・トヨタ経営の源流―創業者・喜一郎の人と事業
　
　朝鮮戦争勃発直前の1950年（昭和25年）、ドッジ・ラインに伴うデフレにより経営危機に陥り豊田喜一郎社長は辞任、石田退三が就任した。
　直後に朝鮮戦争が勃発し軍用トラック特需があり倒産を回避できた。
　
　同時に技術者の中村健也の監督のもと、国産自家用車の開発を開始した。
　
　また、帝国銀行（後の三井銀行、現・三井住友銀行）を中心とする銀行団の緊急融資の条件として、販売強化のためにトヨタ自動車販売株式会社（「自販」と略された）が設立された。
　
　この時に、融資に協力した三井銀行と東海銀行がメインバンクとなった。
　
　・闘志乃王冠―石田退三伝
　
　なお、逆に貸付金の回収をした、三菱銀行と住友銀行は三菱は東京銀行と、住友は三井銀行と合併するまで50年も口座の開設・取引をされることはなかったという。
　
　石田退三社長の時代にはクラウン（1955年（昭和30年））、コロナ（1957年（昭和32年））、パブリカ（1961年（昭和36年））などロングセラーカーを開発し、販売網の整備を推し進めた。
　
　・石田退三危機の決断 1950トヨタクライシス
　
　豊田英二社長の時代にはセンチュリー（1967年）、スプリンター、マークII（1968年（昭和43年））、カリーナ、セリカ、ライトエース（1970年（昭和45年））、スターレット（1973年（昭和48年））、タウンエース（1976年（昭和51年））、ターセル、コルサ（1978年（昭和53年））、カムリ（1980年（昭和55年））、ソアラ（1981年（昭和56年））などを投入し市場シェアを拡大、公害問題や排ガス規制などにも対処した。
　
　・一流の集中力　イチロー、中村俊輔も実践する「本番力」の鍛え方
　
　1982年（昭和57年）にトヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売は合併、現在のトヨタ自動車株式会社となった。
　
　新会社の社長には喜一郎の長男・豊田章一郎が就任し、佐吉の甥である英二は会長に退いている。
　
　1992年（平成4年）に章一郎は社長を退き、弟の豊田達郎が社長となったが、バブル経済の崩壊は自動車業界を直撃し、トヨタもその影響を受けた。
　バブル崩壊後の不況の中、1995年（平成7年）に達郎が高血圧で倒れ、主流の人事が完了していたため副社長の奥田碩が社長職に突然登板した。
　奥田は業績が下り坂になりつつあったトヨタを再生させた。
　
　・豊田章男の人間力
　
　2007年（平成19年）には名古屋駅前にある豊田ビル・毎日ビルの建替えによる再開発で建設されるミッドランドスクエア内に新しい名古屋オフィスが完成し、自動車生産台数が世界一となった。
　
　2008年（平成20年）にリーマンショックで金融危機を直撃し、2009年3月期の営業利益が58年ぶりの赤字に転落した。
　
　
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