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# JPモルガンのダイモン氏が米株式相場は「ややインフレ」にあると指摘
2025/01/29 06:37
   ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)
は22日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれているダボスでCNBCのインタビューに応じ、米株式市場に過熱の兆しがあり「資産価格はややインフレしている」と述べた。
 ダイモン氏は「この価格を正当化するには、かなりの良い結果が必要になる。われわれ全員がそれを望み、成長を促す戦略がその実現を後押しするとは思うが、マイナス要因もあり、それが予想外の結果をもたらす恐れもある」と続けた。
 
 米国のトランプ政権は3日目に入り、ウォール街の幹部らは前政権よりも企業に友好的で成長志向だとトランプ氏の復権を歓迎している。
 ダイモン氏は11月の米大統領選後、多くのバンカーが「喜びに沸いている」と述べていた。
 米S&P500種株価指数はこの大統領選以降、4.6%上昇している。
  
 ダイモン氏は今月の別のインタビューで、トランプ氏の勝利に驚きはなかったと表明した。
 昨年のダボスでは、一部の問題についてトランプ氏は「ある意味、正しい」と述べていた。
 
 22日のインタビューでは経済に間して、
   世界的な財政赤字
を引き続き警戒していると明かし、
   インフレ継続
   地政学的リスク
の要因になり得ると指摘した。
 赤字を縮小させるには、経済成長こそが「唯一の現実的な解決策」だとの認識を示した。
  
 資産家のイーロン・マスク氏や、同氏が率いる政府効率化の取り組みについても言及した。
 ダイモン氏は、マスク氏との「意見の相違のいくつかは解決した」と述べ、成功を願っていると話した。
 
 「誰かが政府を見直し、非効率だった点を指摘するのは完全に理にかなっていると思う。政府はより責任を持ち、効率性を高める必要がある。成果主義であるべきだ」と語った。
 
 JPモルガンは先週、約3年にわたり社長兼最高執行責任者(COO)を務めているダニエル・ピント氏が2026年末で引退すると発表するとともに、ジェン・ピープシェク氏を新たなCOOに指名した。
 
 ダイモン氏はこの人事について、「ピント氏の引退で空白は生じる。だが、それは良いことでもある。その空白はすでに他の人材が埋めた」と説明した。
  
   

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