2025/01/29 08:05
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米国株式市場では28日、世界的な 中国の新興人工知能(AI)開発企業DeepSeekの台頭で、前日には米ハイテク株の 割高なバリュエーション が正当化できないのではとの懸念が広がったが、この日は市場に一定の冷静さが戻った。 ハイテク株が前日大きく値下がりしたことで、11兆ドル規模の上場投資信託(ETF)市場で買い場をうかがっていた投資家にとっては好機となり、底値を拾った形だ。 DeepSeekショックで前日3%近く下落したインベスコQQQトラストシリーズ1(ティッカーQQQ)には43億ドルが流れ込んだ。 これは1日当たりの流入額としては2021年以来の大きさだ。 S&P500種は約1%、ナスダック100指数は1.6%それぞれ上昇した。 前日に単一銘柄として過去最大となる5890億ドル(約91兆6000億円)の時価総額を失ったエヌビディアは約9%値上がりした。 ハイテク株が回復する一方で、S&P500種構成銘柄の大半は下落した。 これは前日とは逆の動きだ。 ハイテク7社で構成する「マグニフィセント・セブン」に連動する指数は2.7%上昇した。 29日には同7社のうち、テスラ、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズが決算を発表する。 ダウ工業株30種平均は0.3%高、ラッセル2000指数は約0.2%高で終えた。 個別銘柄では、ボーイングが1.5%上昇した。 ケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)が同社にとって極めて重要な737型機の生産ペースの回復を巡り楽観的な見方を示したことが好感され買いが入った。 ジェットブルー航空は今年のコストが市場の予想以上に増えるとの見通しを示したことが売り材料となり26%急落した。 PR |
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