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# エネルギーなどのコスト増を価格に転嫁できる能力は限定的
2008/06/03 05:42
 ロックハート総裁(アトランタ連銀)の講演(2日)

    場  所  フロリダ州

(発言概要)

 米国経済について景気の減速から緩やかな回復に向かい、労働市場はぜい弱ながらも腰折れはしていない第2四半期は一部の悲惨な予想よりもいくらかは良いと思うと述べた。
 連邦政府の景気刺激策は第2、3四半期に家計の支出増加に役立つはずだ。景気の足を引っ張る材料が後退するにつれ、景気は上半期に軟調に推移した後、

      徐々に回復する

との見通しを明らかにした。
 住宅市場悪化のペースは緩やかになり、金融市場は安定したが、なおぜい弱であり、物価動向については、現在のインフレ水準に不安を感じる。さらに、居心地が悪い水準から落ち着く可能性が高いとしながらも、インフレ期待は高まる兆候が見られ、安心するには早過ぎるとの見解を示した。

 経済の行き先にはまだ不透明感が強く、深刻なリスクが残っていると指摘した。

 インフレ高進とインフレ期待の上昇が長引く公算は小さいとの認識を示した。

 エネルギー価格と食品価格の落ち着きを受け、現在の高い物価上昇率が低下するというのが私の基本的なインフレ見通しだ。

 経済成長の鈍化により、企業がエネルギーなどのコスト増を価格に転嫁できる能力は限られる。
    

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