中国では３月の貿易収支が赤字となったが、姚堅報道官（商務省）は17日、北京での記者会見で貿易収支について
　　　　今年の月次ベース
での数字は、均衡点を挟んで上下に浮動するだろうと述べた。　→　ranking　　
 
　通年での貿易黒字については
　　　　急激に減少する可能性が高い
との認識を示した。
　欧州の債務危機について
　　　　域内また世界の景気回復を遅らせる恐れ
があるとして、中国が状況を注視していると述べた。　→　ranking　　
 
　元が対ユーロで今年に入り 14％余り上昇していることにより中国の輸出企業に
　　　　多大な圧力
が掛かっているほか、貿易政策の調整に影響が出ていると説明した。
　中国の為替政策を
　　　　政治問題化すべきではない
とあらためて牽制し、中国が為替政策を検討する際は、内外の経済情勢に関する自国の評価に従うとの考えを示した。
　また、学術・産業界を含めたさまざまな分野において、元のレートは中国の対米貿易黒字の原因でも世界の不均衡の原因でもないとの見方で一致しているとも述べた。

　
　中国の首脳は、来週北京で開く
　　　　米中戦略・経済対話
で貿易黒字の縮小を挙げ、人民元の価値は世界経済の不均衡における重要な要素ではないと主張するとみられる。　→　ranking　　
　
　モルガン・スタンレーは10日、中国が
　　　　年内いっぱい、またそれ以降
貿易黒字を計上する可能性が高いと指摘しており、姚報道官の判断はこれと対照的なないようとなっている。　　
　また、ゴールドマン・サックス・グループは同日
　　　　３月の貿易赤字が１回限りのもの
だとし、春節（旧正月）の影響によるものだった公算が大きいと分析した。
　その後、欧州での債務危機が悪化し、中国の輸出見通しに暗雲が漂い始めていることで発言の内容の信用性が低下した感じだ。　→　ranking　　　　

　欧州の債務危機を背景に、中国が元高容認を先送りするとの観測が高まったことで人民元先物は17日、１週間ぶりの大幅安となった。　→　ranking　　
　　　

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