ロシアの米国債保有高は２月に2011年以来の低水準に減少した。
　なお、２月はウクライナのクリミアをめぐる緊張が高まるとともに通貨ルーブルが下落した。
　
　
　米国財務省が15日公表したデータによると、２月のロシアの米国債保有高は
　　　1262億ドル（約12兆8300億円）
と、１月の1318億ドルから56億ドル減少した。
　この減少は４カ月連続だった。
　
　　
　ロシアはクリミア半島の緊張の高まりとともに売りを浴び、２月は米ドルに対して２％下落しており、欧米のロシアに対する経済制裁に対する市場の反応が強く出た時期である。
　
　こうしたルーブルの下落傾向に歯止めをかけるため米国債を売っていたと推測される。
　
　　
　ロシアが保有米国債の保管場所を米連邦準備制度から預金封鎖や強制的に移動制限を受ける恐れのない英国などのオフショアセンターに移した可能性がある。
　その場合、当該部分は英国保有として認識され制裁対象から外れるためだ。
　
　

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