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2007/04/11 06:56
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インドをはじめとする南アジア世界にみられる特定の社会集団の呼称で、家系や血筋、ひいては種族のことだが、飲食、結婚、居住などにまつわる諸規範等により階層化されるのが特徴といわれている。 原則は職能世襲で、経済的、儀礼的に互いに関係づけられ、より大きな社会体を構成している。 もともと、カーストの語源はポルトガル語の カスタ(casta) とされており、南アジアの英語話者により常用されもの。 現地の諸言語では外来語として使用されておらず ジャーティ(jati) ヴァルナ(varna) などである。 ヴァルナは、紀元前1000~前600年頃に成立した四姓制度における集団のことで バラモン(ブラーフマナ:司祭) クシャトリヤ(武人・王族) バニヤー(庶民とくに商人) シュードラ(奉公人) を指しており、さらにシュードラの下にはさらに不可触民(パンチャマ:アチュート)が置かれた。 また、日常生活で機能してきた主たる集団概念は ジャーティ で家系から種族まで、それが示す集団規模は多様で、その数は2000とも3000とも数えられ、その様態はきわめて多彩となっている。 これらにジャーティは5つのヴァルナのいずれかに属している。 インドは多民族で構成され歴史も長く、外来民族の来襲や支配など国家の栄枯盛衰が繰り返された結果、多くのジャーティ(家系、種族)が生滅、離合解散を発生させた。 特定ジャーティの位階制内での上下移動、忌避関係や職能の変化、さらにはヴァルナ帰属の変化も当然ながら繰り返され複雑化している。 PR |
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