商務省が発表した12月の貿易収支統計によると、財とサービスを合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)は
488億ドル(前月比+3.7%)となった。
なお、前月の貿易赤字は471億ドルだった。
12月の輸入は1.3%増の2276億ドルと2008年7月以来の高水準まで回復した。
資本財に加えて消費財や自動車・部品、原油の輸入が増加した。
輸出は0.7%増の1788億ドルにとどまった。
特に石油の輸出が過去最高を記録した。
石油を除くと12月の貿易赤字は219億ドルとなり、前月の赤字額(194億ドル)との差は一段と広がった。
国内総生産(GDP)の算出に使用されるインフレの影響を控除した
実質財収支は477億ドルの赤字
と、赤字幅は前月の470億ドルから拡大した。
なお、10-12月(第4四半期)の平均は462億ドルの赤字だった。
12月の対中貿易赤字は231億ドル(前月 269億ドル)に縮小した。
対欧州連合(EU)諸国では、輸出が3.6%増、輸入は2.2%増だった。
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ひとこと 景気回復が強まれば輸入が増加することが多い米国では貿易収支が悪化するのはやむをえないだろう。
ただ、消費財等や石油製品をいても米国系企業の海外子会社等が生産したものなどの割合が高く、単なる資金の移動でしかないようにも見える。
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