2017/06/23 05:34
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国営サウジ通信(SPA)と国営テレビによるとサウジアラビアの第7代国王 サルマン国王 は女性が理事会で働くことを許可するなど、父親の元皇太子兼副首相兼内務大臣だった ナーイフ と同様にサウジアラビアの近代化に努めていた ムハンマド・ビン・ナエフ皇太子 を解任し、息子である副皇太子で国防相を務める ムハンマド・ビン・サルマン氏(31) を皇太子に昇格した。 同時にサルマン国王は内相のムハンマド・ビン・ナエフ氏の職も解いた。 ムハンマド・ビン・サルマン氏は石油や経済政策にも影響力があり、皇太子昇格で権力基盤をさらに固める目論見がある。 解任されたムハンマド・ビン・ナエフ氏は他のサウード家の人間と異なり、積極的にメディアへの発信を行ってきた。 また、米国政府からは「サウジアラビアの閣僚の中で最も親米的な人物」と評価され、女性が理事会で働くことを許可するなど、父ナーイフと同様にサウジアラビアの近代化に努めてきた。 ムハンマド・ビン・ナエフ氏は対テロ政策に関しても父同様に強硬な姿勢を見せており、米国との迅速な情報交換体制を整備したことでも知られる。 今回国王が息子を昇格させた決定は、サウド王家の上級メンバーで構成される 忠誠委員会 の委員34人のうち31人が支持したとされる。 ムハンマド・ビン・サルマン氏は、サウジの 石油依存を減らす計画 を推し進める上で一層強い権限を確保することになる。 この計画には、政府系ファンドが保有する国営石油会社 サウジアラムコ の株式などの資産を売却する計画が含まれる。 同氏は国防相としてイエメンのイスラム教シーア派武装組織との戦いを監督してきた。 なお、最近のカタールとの対立でも主要な役割を果たしている。 国営サウジ通信(SPA)によると、サルマン国王は、取り消しあるいは凍結されていた公務員・軍関係者向けの手当や賞与を全て回復させる決定も下した。 PR |
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