2017/06/23 05:35
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ギリシャは90億ユーロ(約1兆1160億円)の資金バッファーを構築した上で 金融支援プログラム から抜け出せる公算が大きいと市場で見られている。 ただ、投資家の信頼を取り戻すには 追加的な債務負担の軽減 が必要と欧州委員会は結論づけたようだ。 ギリシャのチプラス首相と欧州の債権団は2015年 欧州安定化メカニズム(ESM) を通じ同国に860億ユーロ規模の第3次金融支援プログラムを提供することで合意した。 欧州委員会はこの支援に関する今月16日付の報告書で、274億ユーロが未利用のまま18年8月の期限切れを迎えるだろうと予想した。 それまでの支払金は約90億ユーロに上る「相当額の資金バッファー構築」にも使われるべきだと指摘した。 欧州委では2060年までギリシャが 年3-4%の名目国内総生産(GDP)成長率 を続けるとの見通しを基本シナリオとしている。 これは国際通貨基金(IMF)よりも大幅に楽観的なもの。 なお、報告書によると、欧州委はこれが実現した場合ですらも 「追加的な債務負担の軽減措置」 が必要だと分析している。 償還期間の延長と元本および金利の 支払い猶予期間 を含む適切な債務管理措置の組み合わせが、ギリシャの債務を持続可能な水準に戻すには欠かせないと論じた。 PR |
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