2014/05/27 05:35
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欧州中央銀行(ECB)の ドラギ総裁 はポルトガルのシントラで開催されたECBフォーラムで26日、私の見解では、現時点で特に警戒しなければならないのは、低インフレがインフレ期待低下と与信縮小をもたらすという負の連鎖に陥るリスクだ。 特に、圧力下にある国々でリスクが大きいと述べた。 また、「現在の最重要問題はタイミングだ」との考えも示した。 企業と家計への融資を促すような流動性措置をECBが重点的に検討していることを明らかにしたもので、ユーロ圏に低インフレが根付く兆候があればECBは6月に措置を講じる用意があるとあらためて示唆した。 当局者らは6月5日の政策委員会に向けて、利下げや流動性供給など複数の措置を組み合わせた政策パッケージをまとめようとしていることを明らかにした。 また、より強力な手段として量的緩和(QE)策の可能性にも言及した。 ただ、この日のフォーラムでは検討されている新たな措置に言及はしなかったものの、景気拡大に伴う信用需要の高まりに対応するため銀行が資金を必要とする場合はECBによる流動性供給が選択肢に含まれると述べた。 信用需要と銀行のバランスシート修復、資本市場の展開の間にミスマッチがあると指摘した。 「リファイナンスオペまたは資産担保証券(ABS)購入を通じた資金供給は、一時的な与信の制約による回復への逆風を弱めるのに寄与し得る」と続けた。 ドラギ総裁の講演では、低インフレの長期化は債務負担の予想以上の増大と銀行の与信基準引き締めにつながる恐れがあると指摘した。 これは致命的な負の連鎖の温床となりインフレ期待にも影響するとの見解を示した。 なお、われわれはインフレが低過ぎる状態が過度に長期化することを容認する考えはないと強調した。 PR |
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