2015/09/27 07:40
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米国のベイナー下院議長(共和、オハイオ州)は25日、ワシントンでの記者会見で「長期にわたる指導者の混乱が議会に取り返しのつかない打撃を与えるであろうことが明白になった」と述べ、10月末に議員を辞職すると発表した。 当初、 2014年末で辞めようと考えていたが、共和党ナンバー2だったキャンター前下院院内総務が選挙で敗れたため、職務の継続を決めていた。 下院議長は2016会計年度の歳出計画をめぐり、保守派陣営と衝突を繰り返している。 ベイナー議員は2011年から下院議長を務めきた。 ベイナー下院議長は11月17日の誕生日に「いずれにせよ辞めることを考えていた」と語り、最終的に決断したのは25日の朝だったことを明らかにした。 後任候補については下院に任せるとした上で「マッカーシー下院院内総務が素晴らしい後任候補だろう」と述べた。 ベイナー議長は前日、ローマ法王フランシスコを議事堂に迎えた。 法王の議会での演説に議長は数カ月間をかけて準備してきた。 この日の記者会見で議長は法王に謁見した時のことを思い出し、声を詰まらせたという。 共和党保守派は、妊娠・出産などに関するサービスを提供する民間非営利団体(NPO)、プランド・ペアレントフッドへの予算を継続するのであれば、政府機関の閉鎖も辞さないと主張するが、ベイナー議長はもはやこの要求を受け入れる必要はなくなった。 議長は来週にも、政府暫定予算をめぐる採決の実施が可能になる。 なお、民主党からの支持を合わせると暫定予算の可決により、10月1日の政府閉鎖危機を回避することができる。 最近の経済関連記事
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