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# BOAワラント(株式購入権)の業界最大の15億ドルの価値
2010/01/09 07:26
 ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルやルイジアナ大学のライナス・ウィルソン助教授(金融学)は前月、銀行が増資を行った際にはワラントの保有を減らすとするTARPの規則を理由に挙げ、政府保有のワラントが2億1130万ワラントに減少するとの見通しを示していた。

 米国政府が問題資産購入計画(TARP)に基づき

    バンク・オブ・アメリカ(BOA)


への公的資金注入と引き換えに受け取った同社のワラント(株式購入権)の価値は

    業界最大の15億ドル


に上る可能性があることが明らかになった。
 これはウォール街の従来予想を2億300万ドル上回っている。

 財務省のアンドルー・ウィリアムズ報道官とBOAによる規制当局への届け出によると、政府保有は当初の2億7220万ワラントのままとなっている。

 景気回復期にBOAが買い戻した場合のワラントの価値は、ゴールドマン・サックス・グループが7月に買い戻した金額である11億ドルを上回ることとなる。

 なお、ウィルソン教授は

   今回の価値の再評価は納税者にとって好ましいニュース

だと指摘した。
 一方、BOAの株主はワラントに対し高い支払いを迫られ、さもなければ株主利益の希薄化に直面することになると述べた。

 なお、政府保有のワラントを普通株に転換した場合には、同社発行済み株式全体の1%未満に相当するため影響としては軽微との考え方もある。。

 財務省の6日の報告書によると、同省はこれまでに30行余りのワラントを売却し、差し引き約40億の利益を得ている。

  

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