2025/03/01 06:54
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トランプ米大統領は27日、ソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に「カナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発動すると述べた。 また、中国に対しても、同日に追加で10%の関税を課すとした。」記事を投稿した。 隣国であるカナダとメキシコから「容認できない、非常に高い水準」で違法薬物がなお流入していると指摘した。 「米国に引き続き打撃を与えるこの災厄を容認するわけにはいかない。これを止めるか、著しく制限しない限り、関税は予定通り3月4日に実際に発動されるだろう」と述べた。 その上で「中国も同様に、その日に追加で10%の関税が課される見通しだ」とした。 トランプ氏は今月3日、カナダとメキシコが新たな国境警備対策を発表したことを受けて、両国に対する関税の発動を1カ月先延ばししていた。 両国に対する25%の関税は、カナダからの エネルギー製品(10%の関税対象) を除き、輸入品すべてに適用される。 トランプ政権高官が匿名を条件にメディアの取材で語ったところによると、トランプ大統領はこれまでのところ、カナダとメキシコの 国境警備対策の結果 に失望しており、進展のほとんどは米国側の措置によるものだとみていると述べた。 また、トランプ政権は現在、カナダとメキシコの取り組みの有効性を測る重要な指標として、米国内の 薬物過剰摂取 による死者数を調査している段階にあるという。 トランプ大統領は関税導入に関して 強硬な姿勢 を維持して高圧的な言動が継続しているが、同高官は3月4日までに 合意が成立する可能性 を排除しなかったという。 大統領執務室で進展に満足しているかと問われたトランプ氏は、「全くしていない」と答えたことも背景にあるようだ。 中国に対しては、対カナダ・メキシコ関税の延期を決めたのと同じタイミングで10%の関税を予定通り発動した。 ただ、今回はこれに10%がさらに上乗せされ強い対応が見られる。 トランプ氏は「10プラス10、つまり2度目の10だ」と大統領執務室で発言したうえ「実際、麻薬の流入が止まるだろう。なぜなら、各国は麻薬が米国に入ってくることを許すべきではないからだ。我々はそれを容認しないつもりだ」と述べた。 中国商務省が公表した声明によると、 王文濤商務相 は米通商代表部(USTR)の グリア代表 に宛てて書簡を送り、米国の「対中関税に懸念」を表明した。 王氏は中国から 合成麻薬フェンタニル の原料をカナダとメキシコに密輸していることを口実に米国が課した10%の関税措置に反対する中国の立場を改めて表明した。 中国は自国の利益を守るため報復措置を講じたと述べた上で、対話と交渉を通じて貿易摩擦を解決するよう米国に促した。 書簡の正確な時期は不明だが、商務省の声明によれば、トランプ氏が3月4日に対中関税を10%上乗せすると明らかにしたのとほぼ同じタイミングで公表された。 トランプ氏は2期目就任後、中国に対しては総じて 慎重な対応 を取っていたが、今回の関税上乗せで、両国の緊張が高まる可能性がある。 トランプ氏の発言を受けて、金融市場も即座に反応した。 ブルームバーグ・ドル・スポット指数が大幅高となる一方、カナダ・ドル、メキシコ・ペソはいずれも下落した。 トランプ氏は前日の閣議で、関税のタイミングと範囲について混乱を招くような発言を行い、 違法薬物 不法移民 の流入を理由とするカナダとメキシコへの関税と、トランプ政権がこれとは別に世界各国に課す予定の相互関税とを混同している発言が繰り返され拡散している。 トランプ氏はまた27日の投稿で「4月2日の相互関税の期日は、今も完全に有効だ」と続け、成果を模索し焦りが見られる。 PR |
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