三井物産株式会社は、三菱商事、住友商事と並んで日本を代表する総合商社

　三井グループの中核企業で通称「物産」と呼ばれる。

　1876年に設立された（旧）三井物産は、明治初期、外国の商館に牛耳られていた貿易を日本人の手中に収めようとして益田孝らが三井家の支援を得て設立したもの。
　
　　　・三野村利左衛門と益田孝　三井財閥の礎を築いた人びと
　

　世界に類を見ない日本独特の企業形態である初の「総合商社」として発展した。
　戦前は三井財閥の中核企業であったが、戦後の財閥解体で一時解体させられた。
　その後、1947年に設立された第一物産株式会社を中心にかつての三井物産系の企業が再結集し、1959年に現在の形になった。

　戦前の大日本麦酒（現在のアサヒビール・サッポロビール）、三井造船、東レ、王子製紙、などの三井グループの中核企業には、三井物産出身者が設立した企業が多く、組織の三菱に対し「人の三井」と言われる。

　トヨタ・グループの創設者豊田佐吉の自動織機製造を資金面で支援したことから、トヨタ・グループとの繋がりも深い。
　　
　
　
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