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# リスク評価のため100行余りの銀行の格付け引き下げを遅らせる
2012/05/15 05:16
 米国の格付け会社
   ムーディーズ・インベスターズ・サービス
は、米国の大手金融機関
   JPモルガン・チェース
のトレーディング損失や
   ユーロ圏分裂リスク
の高まりの影響を見極めるため100行余りの銀行の格付け引き下げを遅らせることを明らかにした。
 
 ムーディーズの幹部が14日、匿名を条件にメディアにかったったないようが明らかになった。
 
 ムーディーズは4月13日に、フランス最大の銀行BNPパリバやドイツで最大手のドイツ銀行、米JPモルガンやモルガン・スタンレーなどの格下げを5月初旬までに開始すると発表していた。
 
 ただし、銀行の格付け見直し終了までのスケジュールに変更はないとして
   6月末までに見直しを完了する予定だ
と説明した。
 初回の格下げの時期についてはコメントを控えた。
 
 ムーディーズが格下げについて詳細の公表を遅らせるのは
   ここ1カ月で2回目
となる。
 格下げは銀行の資金調達コストを押し上げ、業界にさらに苦戦を強いることになる。
 
 ムーディーズは欧州の銀行および世界的に証券事業を展開する金融機関の格付け方法について
   ソブリン債危機
   経済成長減速
   バーゼル銀行監督委員会による最新の資本規則からの影響
を織り込むように見直している。
 
 スペイン政府が同国の銀行バンキアを国有化したほか、不動産関連の引当金を
   300億ユーロ積み増すこと
を国内銀行に命じた。
 
 ギリシャの政局混乱で同国のユーロ離脱の可能性が高まったとの懸念を背景に、欧州の金融株は14日下落している。
 
 イタリアの銀行から着手し、米国金融機関の格付け変更は6月に入ってからになるとしている。
 なお、スイスのUBSとクレディ・スイス・グループ、スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、米モルガン・スタンレーを3段階格下げする可能性があるという。
 
 
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ひとこと
 経済の流れは読みにくくなっており、一気に流れが変わる可能性もある。格付け機関としては情報の信頼性を担保する必要があるのだろう。
 ただ、アジア通貨危機等における格付けはかなりシビアーであったが、やはり白人の仲間内の評価では甘い気がしてならない。
 
 

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