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# キプロス問題はロシアの権益拡大を許してしまった。
2013/03/26 05:28
 ロシアのプーチン大統領は、キプロスの国際的な救済に関する合意を受け入れる意向を示唆した。
 
 欧州連合が先に示していたキプロスの救済計画については先週
   「不公平、プロとして失格、危険」
と強く批判していた。
 
 
 プーチン大統領は25日、ロシアが2011年12月にキプロスに供与した
   25億ユーロ(約3030億円)
の融資の再編について、キプロス当局者と交渉を開始するよう政府に命じた。
 
 また、キプロスが求めた条件は10%の債務減免に相当するものだと、ロシアのシルアノフ財務相が同日明らかにした。
 
 
 大統領府のペスコフ報道官は
   ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の決定
を考慮し、プーチン大統領はキプロスの経済、金融および銀行業界の危機の克服を目指したキプロス大統領と欧州連合(EU)欧州委員会の取り組みを支援することが可能だと判断したと説明した。
 
 ロシア企業と個人はキプロスに約310億ドル(約2兆9200億円)の預金を持つ。
  
 ロシアのシュワロフ第1副首相はこの日、
   「われわれはキプロスの展開を注意深く見守っている」
と述べた。
 
  
 
ひとこと
 地政学的な意味があるキプロスに対するロシアの思惑通りに進んでいるようだ。キプロス経済が悪化して国民の不満が高まればEU離脱といった選択肢が出てくる。この場合に支援をロシアが行えば東地中海の軍事的バランスは大きくNATOからロシアに移ることになる。
 中東諸国に対する影響も高まり、その先にはアフリカが見え米英の覇権が弱まることを意味している。
 
 また、経済が良くなったとしてもアナスタシアディス大統領の成果につながり、大統領選挙でキプロス島内にある英空軍基地の廃止を求めて当選したことから、英国がスエズ動乱の際空軍を送った中継基地が無くなるとを意味するものであり、ロシアとしては痛くもかゆくも無い結果だろう。
 
   
 
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