カタールの政府系ファンドであるカタール投資庁（ＱＩＡ）は、保有していたドイツの
　　　フォルクスワーゲン（ＶＷ）
とスイスの
　　　グレンコア
の株式の下落によって２日で約5500億円相当を失った可能性がある。

　ＱＩＡは自動車メーカーのＶＷの優先株の最大の保有者で普通株でも３番目の大株主だがＶＷ株の下落で、38億ユーロ（約5100億円）を失った公算。
　
　また、資源供給・取引会社のグレンコア株では２億3100万ポンド（約425億円）を失った可能性があるという。
　なお、同社の筆頭株主がＱＩＡだ。

　
　保有株数についてのデータは、最新のケースで2015年４月時点の当局への届け出を基に滅ディアが試算したもの。
　

　ＶＷ株とグレンコア株はそれぞれ21、22両日で計15％を超える下げとなり、欧州株の下落を引き起こした。
　

　ＶＷは米国での排ガス検査での不正を認めたことで制裁金額が多額になる見込み、グレンコアは中国経済減速の懸念を背景とした商品市場における金属取引での値下がりで過去最安値となった。　

[0回]