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# 上海ガニ
2006/08/08 06:15
 中国紙「環球時報」によると、中国の秋の味覚として有名な上海ガニがここ数年、欧州で急速に繁殖しており、生態系を破壊するとの警戒感が強まっている。

 ドイツのエルベ川では、地元のウナギやスズキではなく、大量の上海ガニが網にかかるという状態。上海ガニは今後数年で西欧のあらゆる川で見られるようになるとして、このままでは欧州の淡水生物の大きな脅威になりうるとハンブルク大学の生物研究者らは指摘している。

 また、中国有害生物防止ネットによれば、上海ガニの急激な繁殖で、淡水魚の漁獲量が以前の半分になったとの漁民の証言もあり、英国ではサケの産卵地域で繁殖が始まりつつあるが、上海ガニの影響で、英国やスコットランドのサケ漁に致命的な打撃を与える可能性があると警鐘が鳴らされている。

 上海ガニは長江流域に生息する淡水ガニで今回の欧州繁殖は、欧州に向かう貨物船のバラスト水に混入していたとみられるほか、中華料理店用に持ち込まれたものが逃げ出して繁殖したとの見方もあり、物流の増加により外来生物対策の重要度が高まっていくことになるだろう。
 
 

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