メキシコのラジオ局Ｗ’ラジオは14日、メキシコのキシコ西部のミチョアカン州を拠点にした麻薬カルテル
　　　　ラ・ファミリア（La Familia）の指導者
と昨年の選挙で当選した国会議員
　　　　シーザー・ゴッドイ・トスカノ 氏
が互いに協力するとした電話の密談内容を暴露した。 （関連情報）
　ラ・ファミリアはライバル組織メンバーの首切り殺人や兵士、警官への攻撃など残忍な行為で知られている。→ ranking
　
　ラ・ファミリアの指導者セルバンド・ゴメス氏はゴッドイ氏に対して
　　　　必ず当選させる
と約束し、ゴッドイ氏は同氏が所属する民主的革命党（ＰＲＤ）に批判的な記者への対処を頼んでいるという。
　　　
　カルデロン大統領が主導するメキシコ政府は昨年同組織への一斉取締りを行い、同カルテルに協力しているとして同州の政治家、市長、検察、警察、判事など36人を起訴したが、ゴッドイ氏は国会議員であるため逮捕を免れている。→ ranking
　
　ゴッドイ氏は昨年７月の選挙でメキシコ下院議員に当選したが、逮捕を免れるため１年以上も姿を隠し、先月、議員就任のための宣誓で議会に姿を現したばかりだった。
　
 　ミチョアカン州での一斉取締りについては、逮捕された35人のうち１人の市長を除いて
　　　　すべて　証拠不十分
で釈放されたため、カルデロン大統領率いる与党の国家行動党（ＰＮＡ）を有利にするための選挙対策として取締りを行ったのではないかとの批判が出ている。→ ranking
　
　　　　　

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