海運各社は、８月に金融市場を襲った混乱を楽々とくぐり抜け、株主らが年率20％を超えるリターン（投資収益率）を上げるとの見方も広がっている。

　バルチック取引所（ロンドン）のばら積み船の運賃指標となる

　　　バルチック・ドライ指数

は、世界的な株価下落が始まった７月17日以降、9.6％上昇した。

　石炭などを輸送するばら積み船の運搬レートは過去最高水準にある。

　操業可能なばら積み船6600隻のほぼすべてが運航中であるうえ、信用コストの上昇により新造船の建設向け融資が滞る恐れがある。

　また、中国向けの原料輸出はことし、25％増加する見通しであり株式市場の企業全般の予想株価収益率（ＰＥＲ）と比較すると、海運株は割安となっている。
　　

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