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# トリシェ総裁(ECB) の講演(27日)
2007/08/28 04:29
 トリシェ総裁(ECB) の発言(27日)

    場  所  ブダペスト(ハンガリーの首都)

    要  件  欧州の金利見通しや生産性について


(発言概要)

 金融政策に対するECBの見解は8月2日の会合後に政策委員会を代表して私ははっきりと述べた。8月2日以降は何の見解も示していない。

 また、私の強い警戒という発言は

      将来の政策決定に予断を持たせるものではない

とも述べた。これはECBの変わらぬ姿勢だ。

 欧州を含めた世界が対応を迫られた市場の混乱の際に私は

    金融市場の動向に多大な注意を払う

と発言した。

(ECBは金融市場の正常化を促進させるために必要な流動性を供給した。)

 次回見解を示すのは9月上旬になる。われわれは中期的な物価安定に対するリスクを見極め、対応を決定する。
 ECBは中期的な物価安定の維持が最重要任務だ。ただ、私の現時点での発言から短期的展望としては何を示唆しているのかといったことを読み取るべきではない。
 それは長期的な視点での示唆と言えるからだ。 

 ECBの金融政策は明確な2つの戦略を柱に成り立っていると言えるだろう。

 経済や金融を分析することで、物価安定性に対する長期的なリスクをより把握できるというのがわれわれの見解だ。物価安定の確立が長期的に適切な金融の安定につながるという意見から、ECBが逸脱することはないと断言できる。
 ここ数年間でみられる生産性の伸び鈍化は、ユーロ圏経済で最も重要な事象の一つだ。しかし同時に金融政策の観点からみても非常に重要な要素といえる。

 今後は依然として不透明であり、今後の展開が金融政策を左右する。

 ここ10年間のユーロ圏の生産性の伸びには失望している。この間、米国の生産性の伸び率は非常に上昇した。

 

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