2024/10/29 07:47
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米国航空機製造大手のボーイングは問題を抱えた宇宙船「スターライナー」プロジェクトの将来について、ケリー・オートバーグ新最高経営責任者(CEO)が進める幅広い事業見直しの一環として複数の選択肢を検討していると、この事情に詳しい複数の関係者がメディアの取材で匿名を条件に明らかにした。 なお、この検討は初期段階にあり、「スターライナー」の売却については決定されていないと続け、同事業を継続する可能性もあると話した。 関係者によれば、ボーイングは現時点では宇宙事業の売却を模索しておらず、国際宇宙ステーション(ISS)や月探査ミッションを目的とした大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に関する米航空宇宙局(NASA)との契約解除も進めていない。 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)では、NASAと連携してきた宇宙事業の売却をボーイングが検討していると報じていた。 スターライナーを手放せば、累計18億ドル(約2700億円)の損失を余儀なくされてきたプログラムから同社は解放されることになる。 同損失には7-9月(第3四半期)に計上した2億5000万ドルも含む。 スターライナーは6月に宇宙飛行士2人をISSに移送した。 しかし、スターライナーで技術的な不具合が相次いだため、2人は予定期間を過ぎてもISSに足止めされている。 NASAは結局、イーロン・マスク氏が率いるスペースXの「クルードラゴン」で2人を地球に帰還させることにした。 オートバーグCEOは、ボーイングの中核事業である民間航空機と防衛部門に経営資源を集中させ、幅広い事業ポートフォリオを合理化したいと述べている。 すでに事業の見直しには着手しており、年内には結論を出す予定だと同氏は今週に入って語っていた。 PR |
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