2024/03/30 06:33
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イエレン米財務長官は27日、ジョージア州ノークロスを訪問し、米太陽電池製造施設の再開をアピーしたするための演説で 中国の工業生産能力の増強 は世界経済にゆがみをもたらしているとして、近く予定している訪中で同国に圧力をかける計画があることを明らかにした。 なお、「市場に氾濫する安価な輸入品」による圧力の下、同施設は2017年に閉鎖されていた。 国内企業への政策支援を長年行ってきた中国は現在、世界の太陽光エネルギー産業で支配的な地位にある。 イエレン財務長官は「中国の過剰生産能力は世界的な価格と生産のパターンをゆがめ、米国の企業や労働者をはじめ、世界中の企業や労働者に打撃を与えている」と指摘した。 また、「過剰生産能力については中国とのこれまでの協議で取り上げてきた。次回の訪中でもこれを主要議題にするつもりだ」と続けた。 イエレン氏は中国の産業政策の遺産は、鉄鋼やアルミニウムを含む製品への「著しい過剰投資につながった」と述べ、それは中国の生産と雇用に貢献したが、「世界の他地域の業界は縮小を強いられた」と続けた。 その上で、「今や太陽光発電や電気自動車(EV)、リチウムイオン電池のような『新しい』産業で過剰な生産能力が構築されている」と語った。 イエレン長官は、米中がハイレベル会合による外交を再開して以来2度目となる訪中を予定している。 ひとこと 日米貿易交渉で日本が、繊維産業から鉄鋼産業、半導体、自動車と米国における独占的な力を削ぐため繰り返し圧力を受け続け、日本の産業構造を無理やりに矯正されてきた歴史そのものが、中国に置き換わったということだ。 PR |
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