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# 米PCE統計で支出がわずかに増加、コア価格指数は予想上回る
2025/03/30 08:29
 2月の米個人消費支出(PCE)統計でインフレ調整後の実質PCEは0.1%増加、支出の伸びが前月に続き、市場予想(0.3%増)に届かなかった。
 なお、1月は0.6%減-約4年ぶりの大幅減少だった。
 一方、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する(食品とエネルギーを除く)PCEコア価格指数は前月比+0.4%上昇し、市場予想0.3%上昇を上回った。
 前年同月比では2.8%上昇で(予想は2.7%上昇)約1年ぶりの大きな伸び予想を上回る伸びを示した。
 支出抑制とインフレ加速は、米経済にとって二重の打撃となる。
 なお、PCE総合価格指数は前月比0.3%上昇、また、前年同月比では2.5%上昇でいづれも予想と一致した。
 PCE発表後の金融市場では、S&P500種株価指数が下落。米国債利回りは低下した。金利スワップ市場では引き続き、年内おおよそ2回、0.25ポイントずつの利下げが織り込まれている。次回の利下げは7月と予想されている。 
 今回の統計はインフレの根強さを示した。
 トランプ政権の
   関税措置
が米国内における物価上昇圧力を一段と高め得る状況だ。
 同政権の
   攻撃的な貿易政策
は企業と消費者のセンチメントを損なっている。
 与信環境から見た家計も
   逼迫の兆候
を顕著に示しており、米経済は景気悪化と物価上昇の同時進行の
   スタグフレーション
ないしリセッション(景気後退)に陥る可能性があるとの懸念も強まっている。
 なお、トランプ関税が物価に及ぼす影響は大部分、財を通じてもたらされる。
 コア財価格は前月に続いて0.4%上昇となった。
 連続した2カ月分の伸びとしては2022年以来の大きさだ。住宅とエネルギーを除くコアサービス価格も約0.4%上昇した。
 そうした中でも財への支出は、自動車など耐久財への需要拡大を受けて増加した。
 一部の消費者が関税措置発動の前に購入を急いだことを示している可能性がある。
 一方、サービス支出は約3年ぶりに減少した。
 物価が上昇する中、出費が大きな外食などが落ち込んだ。
 PCE統計の後に発表された3月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は約2年ぶりの低水準となり、長期のインフレ期待は32年ぶりの水準に上昇した。
 貯蓄率は上昇して昨年6月以来の高水準。消費者が家計への慎重姿勢を強めている状況が示唆される。
 また、名目の賃金・給与は0.4%上昇した。
  
  

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