ユーロ圏の財務相は、空席となる欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事にルクセンブルク中銀の
　　　メルシュ総裁
を充てることにフランスが抵抗したためＥＣＢの人事について決定を先送りした。
　
　サルコジ大統領は１月20日、ユーロ圏で
　　　経済規模４位であるスペイン
の出身者が
　　　引き続きＥＣＢ理事を務めること
が望ましいとの見解を示した。
　
　ユーログループ議長の
　　　ユンケル・ルクセンブルク首相兼国庫相
は30日に記者団に対し、ＥＣＢ理事の人事に関する決定は
　　　４月半ばまで延期
されると語り、メルシュ氏が
　　　最高の候補
だとした。
　
　
　フランスのバロワン財務相は30日、ユーロ圏財務相会合（ユーログループ）が開かれたコペンハーゲンで記者団に対し
　　　時間が必要だ
と語り、同グループ議長や欧州安定化メカニズム（ＥＳＭ）のトップなどの人事に関する決定を含む
　　　グローバルな合意が必要だ
と強調した。
　
　５月末に退任するスペイン出身の
　　　ゴンサレスパラモ理事
の後任をめぐっては、スペインとスロベニアの候補がメルシュ氏の対抗馬となっている。
　
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ひとこと
　経済的な規模により、ユーロを支える負担、世界への経済的な波及力を考えればスペインの候補を支援するのは当然だろう。
　そもそも外交は国力の維持を目的として行うものであり、交渉で妥協がされるのは利益の配分が相互に問題がない場合だけだ。
　能力が高くても負担もせずに出資を要求するのでは国益に反するものとなり決定が先送りになるのは当たり前のことだろう。
　理事として就任するからには応援する国にとってメリットが他の候補よりないといけない。
　
　
　
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