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# 中国政府の成長率目標達成を難しくする景気減速が示唆
2014/03/13 20:06
中国の1-2月の工業生産と都市部固定資産投資、小売売上高の伸びはいずれも市場予想を下回った。
 
 
 李克強首相は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕後の同日の記者会見で、政府が今年の目標として掲げた7.5%の経済成長率について、ある程度 の柔軟性が許されるものだと発言した。 
 
 李克強首相は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕後の同日の記者会見で、政府が今年の目標として掲げた 7.5%の経済成長率について、ある程度の柔軟性が許されるものだと発言した。
 
 なお、政府が主に関心を持っているのは雇用と国民生活だと述べた。

 だが景気が減速すれば、中国当局が刺激策を講じる可能性は高まる公算が大きい。
  
  
  

 国家統計局が13日発表した1-2月の工業生産は
   前年同期比+8.6%
に増加した。
 
 ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想では9.5%増だった。
 
 
 1-2月の小売売上高は
   同+11.8%(予想同+13.5%)
だった。
 また、都市部固定資産投資は同+17.9%増(予想同+19.4%)となった。
 
 

 
 
 中国共産党は生産能力過剰や債務、公害などの問題に取り組みながら、経済における市場の役割を高める方針を掲げているが、成長鈍化でその姿勢も問われることになる。

 
 クレディ・アグリコルCIBのシニアエコノミスト兼ストラテジストの
   ダリウス・コワルツィク氏(香港在勤)
はリポートで、過去10年の中国経済史において、かなりの急激な落ち込みはそう見られなかったと述べ、この日の統計は
  「衝撃的なほど弱い」
と指摘したうえで2014年の初めに、景気の勢いが大幅に鈍化したことを示しているとの見解を示した

 
 中国政府は春節(旧正月)の連休時期の前年とのずれを理由に1-2月の工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資の統計をまとめて発表する。

 

 工業生産 は1-2月分としては09年以来の低い伸びとなった。
 
 
 昨年12月は前年同月比+9.7%の増加だった。
 
 小売売上高の増加率は1-2月分としては04年以来の低水準となった。
 なお、昨年12月は前年同月比+13.6%の増加だった。

 都市部固定資産投資 は1-2月としては01年以来の低い伸び。
 
 13年通年は19.6%増、昨年1-2月は21.2%増だった。
 
 
 
 
 

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