ベスタス・ウィンド・システムズA/S
　　　(Vestas Wind Systems A/S)
　1898年鍛冶工のH.スミス.ハンセン（Smith Hansen）がデンマークのレムで

　　　スミス.ハンセン製作所

を開業したことに始まる。この、レムという土地は鍛冶業の中心地へと発達し、息子のペーターと

　　　Dansk Staalvindue Industri

という工業建築用の鋼製窓の製造会社を設立し有限会社に成長した。

　ところが第二次世界大戦のデンマーク占領で金属材料不足に陥ったことから1945年ペーターは9人の同僚と共にDansk Stålvindue Industriを辞めて新会社

　　　VEstjysk STålteknik A/S（後Vestasに改称）

を資本金75,000デンマーククローネ（約140万円）で設立し、ミキサーやキッチンスケール等の家庭用品の製造を開始した。
　その後、1950年に農業用品を生産しフィンランド・ドイツ・ベルギー等に輸出したり、1956年にデンマークB&W造船所の副最高責任者Søren Hansenからの依頼で船のエンジン用の新型冷却器を出荷していた。

　1960年1月27日、会社のオフィスと倉庫が全焼すると不運に遭遇したものの取引高は上昇し、工場再建により生産を拡大させた。
　1968年には世界65ヶ国へ輸出されるクレーンの96％を製造し成功を収めまで成功した。

　デンマークの風力発電機の設計、製造、販売会社で1945年にペーターハンソン（Peder Hansen）によりLemという小さな町で Vestjysk Stålteknik A/S (株式会社)として設立した。

　当初は家電製品の製造を行っていたが、農業器材、1956年にインタークーラー、1968年に油圧クレーンの製造へと発展していき、1979年には風力発電機の製造を開始した。

　オイルショックへの恐れからVestasは代替エネルギー源として

　　　　　風力タービン

の可能性を調査し3枚刃モデルを完成、風力発電機納入体勢が整った。

　1980年代の代替エネルギーのブーム到来を迎えアメリカのゾンド社からの希望で

　　　　　Vestasタービン

のテストを実施、成功し性能が認められた。

　1983年Vestas North Americaを設立した。

　2003年にはデンマークのNEG Micon社と合併し、同時に社名を Vestas Wind Systems A/S と変更した。
　　
　2008年の収益は、60億3500万ユーロ、営業利益は5億1100万ユーロである。　
　
　なお、米国風力エネルギー協会によると、世界の風力タービンの2大供給会社である米ゼネラル・エレクトリック（GE）とデンマークのベスタス・ウインド・システムズの2008年の米国市場での販売の合計が過去最高の4648メガワット（発電能力換算）に達している。
　　　
　　　

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