セファルディム
　　（Sephardim, ספרדים）
　国家を持たずに分散したディアスポラのユダヤ人の内、主に
　　　スペイン、ポルトガル、イタリア　など
の南欧諸国に15世紀前後に定住した者を指す言葉
　セファルディーム、スファラディ（Sephardi, ספרדי）とかスペイン系ユダヤ人などとも言う。
　　　
　ヨーロッパ系ユダヤ人であるアシュケナジムと中東系ユダヤ人であるセファルディムは、ユダヤ教徒社会の事実上の二大勢力となっている。
　オスマン朝からイギリス委任統治期を経てイスラエル共和国建国後に至る中東地域におけるユダヤ教の宗教行政において
　　　オリエントのユダヤ教徒
　　　　　　　(Yahudei ha-Mizrah)
がセファルディムの主席ラビの管轄下に置かれていたことに起因している。
　もともと先祖はヨーロッパに定住したユダヤ人だが、人種的にはっきりしたところは不詳。

　セファルディムは、中世にイベリア半島（スペイン、ポルトガル）に住んでいたユダヤ人の子孫を指すことが多い。
　1492年、イベリアに残る最後のイスラム政権を滅ぼしたスペインにおける大規模な排撃、改宗により、その多くが南ヨーロッパや中東、北アフリカなどのオスマン帝国の領域に移住することとなり、少数ながら、オランダやイギリスにも移り、20世紀に至っている。
　　
　　　

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