非農業部門雇用者数は市場予想を大きく外れなかったものの、その減少は市場の予想を若干下回ったものの、ほぼ予想と一致といった感じとなったことがきっかけとなりＮＹ株式市場では買いが強まった。　

　冷静に考えて見れば、この水準はこれまでになくひどい数字となっていることが判る。

　これまでの指標で明らかになった非常に悪い内容に比べれば改善したともいえなくもない。

　ただ、この数値が雇用の喪失がピークに達したかと判断できるかということが主要な問題と考えられる。

　自動車産業のリストラ等季節的要因もあるものの最悪期に至ったとの見方に対する判断は固まらない。
　市場の一部では、このリセッションに時期を脱するまでに、失業率は１０％近くになると考えられており、逆にこの数値までに至らないようであれば相場の振れが上下に大きく荒れるということともなる。
　　　
　　　

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