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# 中国の水質汚染は経済の足を引っ張るか...
2008/11/29 20:57
 中国政府機構「黄河・水利委員会」の報告書
             (2007年黄河水資源公報)
 長江(揚子江)に次いで2番目に長い内陸河(黄河)の水質汚染状況によると、その3分の1の流域は

      劣Ⅴ類水質


に属するという。
 中国国内の水質基準では、このレベルの水は、工業用水としても使用できない水であり、中国語で「どぶ水」と呼ばれている。  

 黄河は、長江と並べて、沿岸の数億人の生活用水のほか、中国国内半数の農業用水をまかなえているとされてきた。  

 評価範囲となる同年度の黄河の本、支流流域の全長は13492.7キロで、Ⅰ類、Ⅱ類水質の流域は2174キロ、全体の16.1%を占め、「劣Ⅴ 類水質」の流域は4557.6キロ、全体の33.8%を占めた。

 中国の国家水質基準によれば、Ⅰ類水質は、簡単な消毒処理を終えて飲用できる水。Ⅱ類水質は、軽く汚染され、通常の浄化処理すれば飲用できる水。Ⅲ類水質は、遊泳に適する水、Ⅳ類水質は、農業用、または噴水などの景観観賞に適する水、劣Ⅴ類水質は、一般的には使途がないとされている。  

 同公報は、2007年、黄河流域に排出された汚水の量は42.86億トンに達する、とも指摘、沿岸の住民の生活汚水、工業・工場廃水はそれぞれ23%と77%を占める、との調査データを公表した。

 中国当局の廃水処理能力が相当低いことが深刻な水質汚染をもたらしたと見られ、第3の内陸河・淮河の水質汚染状況は黄河よりも深刻であり、その他の主要河も例外ではないという。
 汚染地域での問題は食糧生産のみならず工業生産に対しても大きな影響を与える可能性が高く、中国経済の持続的発展は限定的であり、高生産性を維持することは明らかに不可能であり製品供給能力が低下していくことも考えられる。
 
  

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