2025/01/09 07:05
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米投資運用大手ブラックロックのビットコイン現物投資型上場投資信託(ETF) iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(ティッカー:IBIT) は2日、3億3300万ドル(約520億円)の資金純流出を記録した。ローンチ以来最大の引き揚げ額となった。 資産規模が530億ドルを上回る最大のビットコイン現物ETFであるIBITは、1月のデビュー以降、機関投資家の間で大ヒットとなり、370億ドル近い資金が流入したことで価格が暴騰した。 ビットコインを12月半ばに10万8315ドルの最高値に押し上げるのに寄与した。 IBITへの資金流入先細りは、2024年のビットコインの記録的な上昇が一服しつつあることを示す新たな兆候となっている。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、純流出はこれで3営業日連続となり、同ETFとして最長となった。 また、米国のビットコインETF12本のグループでは、昨年12月19日以降に約20億ドルの純流出に見舞われた。 PR |
2025/01/08 09:18
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バイデン米大統領は、米国の沿岸部の 約6億2500万エーカー(約253万平方キロメートル) で新たな海洋石油・ガス開発の禁止を命じる予定という。 この措置命令が実行されれば、メキシコ湾東部だけでなく、大西洋および太平洋水域での採掘権売却の可能性も排除される。 この事情に詳しい関係者によれば、この措置は沿岸水域とそれに依存する地域社会を化石燃料開発と原油流出リスクから永続的に保護するための広範な取り組みのひとつ。 バイデン大統領は数十年にわたって採掘が行われてきたメキシコ湾中部および西部での新たな石油・天然ガスの採掘権の可能性を残していると見られる。 同地域は現在、米国の石油・天然ガス生産量の約14%を占めており、この決定は未公表だとして関係者は匿名を条件にメディアの取材で明らかにした。 バイデン大統領の決定は6日に発表される予定で、気候変動対策にさらに磨きを掛け、環境保護とゼロエミッションエネルギーの促進という実績をさらに深めるものとなる。これはトランプ次期大統領の就任前に土地の保護と環境保護の確立を目指すホワイトハウスの政権移行間際の動きが土台にある。 |
2025/01/08 06:52
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明治安田生命保険の永島英器社長がブルームバーグとのインタビューで4月に入社する新入社員の初任給を引き上げることを明らかにした。 全国転勤がある総合職の採用コースでは、3万円アップの33万2000円(固定残業代含む)となり、生命保険業界では最高水準となる。 優秀な社員の維持や確保は生保業界全体の課題と話した。 同社は昨年度から人事制度改正で 年功序列 を廃止し、職務・実績ベースの処遇体制へと移行した。 5年ぶりの初任給引き上げも実施しており、2年連続での引き上げとなる。 永島社長は「AI(人工知能)にできないことにこだわって勝ち残ろうとしている中、 人への投資 は持続的に大切なテーマだ」と説明したうえ、全社的な賃上げについても、「インフレ率を勘案しながら適切に考えたい」と続けた。 また、永島社長は海外事業について米国を中心に保険会社のさらなる買収に意欲を示した。 昨年8月に米子会社を通じて団体保険に強い現地企業を3000億円で買収すると発表したばかりだが、海外市場でのさらなる成長の取り込みを目指す。 「米国中心に価値観を共有できる国や地域で、信頼できる経営者がいることが大事な着眼点だ」と指摘した。 個人保険や医療保険など専門領域の拡大も選択肢の一つとした。 買収額については「何千億円だからだめだということはない。相手によってはある程度思い切っていかないといけないかもしれない」と述べた。 生保業界では第一生命ホールディングス(HD)が24年4月入社の新入社員に対する初任給を27万6000円から32万1000円に引き上げた。 銀行や証券も含めた国内大手金融機関で最高水準としていた。 金融業界では人材獲得競争が厳しさを増す中、初任給を引き上げる動きが広がっている。 岡三証券では今年4月から現行の25万円から2割増やして30万円に引き上げる。 このほか、大和証券グループ本社も1万円増の30万円とする方針を明らかにしている。 賃金動向は追加利上げのタイミングを探る日本銀行も注視している。 ひとこと 日本の機関投資家の投資資金と投資先企業の内部留保を拡大させるなど、欧米投資銀行等と比較すれば、利益の還流の割合が極端に低く「利益相反」と批判されるべき行為が顕著に見られ、株主等への問題となるものでしかない。 投資判断の責任とその取り方、追求や利益の分配などを強化し、「物言う株主」として投資活動を拡大させることを最優先した上での話だろう。 |
2025/01/07 09:17
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資産家ケン・グリフィン氏が率いる米ヘッジファンド運営会社 シタデルの競業避止義務は2020年には平均1年だった。 ただ、一部のマネジャーは 繰り延べ報酬 を得るために最長で18カ月は動けなかった。 雇用慣行に詳しい複数の関係者によれば、競合他社の方針は12カ月に近く、シタデルの今回の延長はそれよりも長いことになる。 ゴールドマン・サックス・グループは最近のリポートで、マルチ戦略ファンドの人材獲得競争は激しく、こうした企業における投資担当の人員数は昨年6月30日までの1年間に13%増加したと記した。 企業は高い能力を要する職務を埋めようと、互いに人材を引き抜き合っている。 いったん、こうした人員が入社した後は、企業は競業避止義務やボーナス回収などの戦術を駆使して、職務にとどまらせようと努めている。 米連邦取引委員会(FTC)は昨年、ウォール街の競業避止義務条項に制約を課した。 ただし、「ガーデンリーブ」は例外とした。 なお、強制的なガーデニング休暇中も会社が離職者に通常の給料を支払い続ける限り、それは競業避止義務条項とは見なされていない。 |
2025/01/07 06:43
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米国リッチモンド地区連銀の バーキン総裁 は昨年12月18日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、0.25ポイントの利下げに賛成票を投じた。 政策金利の現行水準について、バーキン氏は3日、メリーランド州での講演で、FOMCは「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をこれまで100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げて4.3%とした」と述べたうえ、「インフレ率はまだ目標値には戻っておらず、まだやるべきことがある。しかし、以前ほど景気抑制的になる必要はないと考えている」と続けた。 バーキン氏は今年は議決権を有していないが、今年のインフレを抑制する上で引き続き十分に景気抑制的だとの見解を示した。 また、同氏は力強い消費や価格高騰に対する消費者の抵抗力、労働力による生産性の向上が「経済を良い状態に導いた」と続けた。 バーキン氏によれば、米経済は小康状態にあり、雇用ペースは減速しているが、それでも同氏は楽観的な見方を維持している。 経済成長については下振れよりも上振れのサプライズを予想しており、現在の労働市場の均衡が崩れるとしたら「解雇よりも雇用に向かう可能性が高い」との見方を示した。 さらに同氏は、インフレ加速のリスクが高まっているとみており、「賃金と製品コストが圧力を受ける可能性がある」と述べ、「そうなれば、最近のインフレ動向から得た経験を踏まえると、価格設定者はコストを一段と転嫁させる恐れがある」と指摘した。 |
2025/01/06 07:58
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オーストリアでは次期政権樹立に向けた協議が続いていたが、極右・自由党の キクル党首 が首相指名に近づいたとの情報が市場に流れた。 ネハンマー首相が4日、連立交渉決裂を受け近く 首相と国民党党首を辞任する意向 を表明した後、 ファンデアベレン大統領 がキクル氏を組閣協議に招いた。 キクル氏(56)は6日午前にウィーンで大統領と面談する予定で 反移民を掲げる自由党 は昨年9月の国民議会(下院)選挙で第1党となった。 国民党の暫定党首に指名された クリスチャン・シュトッカー氏 は5日、自由党を中心とした連立政権樹立に向けた交渉について、党からの承認を得たと明らかにした。 ファンデアベレン大統領は5日のテレビ演説で「キクル氏が率いる自由党との連携排除を主張する国民党内の声は大幅に弱まっている」と述べた。 大統領は来週中に暫定首相を指名する計画を明らかにした。 これまでの一連の展開はキクル氏が率いる政権が発足する可能性が最も高いことを示唆しており、その場合、同国としては第2次世界大戦後初めて自由党から首相が誕生し 気候変動対策に懐疑的で反移民かつ新ロシアの政党 が権力の座に就くことになる。 |
2025/01/06 06:33
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米ISM製造業景況指数は上昇し2カ月連続で持ち直し、受注も改善 米国供給管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業総合景況指数は、 49.3 に上昇し3月以来の高水準となった。 また、ブルームバーグ調査のエコノミスト予想値の48.2を上回り、業績改善が進み2カ月連続で持ち直した。 新規受注と生産が上昇し、製造業を覆っていた暗雲が晴れ始めている可能性が示唆された。 また、新規受注は2ポイント余り上昇し52.5となった。 昨年1月の水準に並び、2022年5月以来の高水準だ。 需要の増加により、生産指数は5月以来初めて拡大圏に浮上した。 同時に、人員削減のペースを速めている製造業者が増えたことも明らかになった。 雇用指数は3ポイント近く低下して45.3と、7月以来の大幅低下となった。 総合景況指数を構成する5つの指数の残りは全て改善した。 12月は繊維や加工金属、印刷を中心に7業種が縮小した。 一方、一次金属や電気機器、家電製品など7業種は拡大した。 ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利の余波が残る中、ISM製造業指数は全般に製造業者の悲観的な見方が弱まったことを示している。 なお、今後の道のりは平たんではない可能性が高い。 関税引き上げの可能性に加え、国外経済の低迷やドル高は、規制緩和や企業寄りの財政政策への期待を冷ますリスクが出てくることだろう また、生産者はコスト上昇にも直面しており、仕入れ価格指数は2.2ポイント上昇し、52.5となった。 製造業者とその顧客の在庫指数は引き続き縮小圏にあり、顧客在庫指数は7月以来の低水準となっている。 そのため、今後数カ月は受注が堅調に推移する余地があることを示唆している。 |
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