英国の企業年金の積み立て不足が

　　　　2200 億ポンド（約32兆円）

に拡大しており、今後、英企業が減配を迫られる恐れが強まる可能性が高い。

　こうした動きは欧州最大の株式市場である英国の株式相場の回復を相殺し失速しかねない状況となっていくことが懸念される。

　世界的な景気後退の流れが強まった昨年10月以降、社債利回りは1.17ポイント低下しているため、ＢＴグループやＢＡＥシステムズなどの企業は将来の年金給付義務への備えを積み増す必要に迫られているという。

　ＢＴは先週、社員と退職者の計34 万人が加入する年金基金を支援するため配当を89％減額しており株価に大きく影響が出てきそうな状況と見られる。

　こうした財務運営は英国企業のなかでも他にも多いとみられる。

　英国の年金精度は企業が通常、年金基金を運営しているため、同国の企業は最も影響を受けやすいという。 　
　　

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