2009/05/30 22:08
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プロシア政府から最後の認可を受けたドイツ銀行が設立された1870年当時は、産業界が重化学工業に構造転換する時期と重なりあり、企業の勃興、離合集散がめまぐるしくなりつつある時代で資源や市場を求めて海外進出する動きが拡大していました。 産業化の進展にともない産業育成のための融資の必要性が急速に高まり、伝統的な銀行業務に対して、不特定多数から資金を預金という形で集めて資金を拡大し、産業発展の原資として資金を提供するという新しい時代の要請に応えることが求められていました。 ベルリンには、進取の精神でこうした時代の変化に立ち向かおうとしていた代表的な人物が アーデルベルト・デルブリュック という人でドイツ銀行の創始者の一人です。 ドイツ銀行は当初50人程度の社員から始まった業務は現在に至るまで2回の世界大戦を生き抜いてきており、インフレやデフレの荒波の直撃を受けながら事業が拡大しており、その間に収集したドイツ銀行の美術品は企業コレクションの最高峰にも数えられています。 オフィスの美術というドイツ銀行の概念は、株主、社員啓発への精神的配当であるとするドイツ銀行コレクションから、ただ作品を鑑賞するだけではなく、企業理念にも注目する必要があります。 作家と企業コレクション、アートとパトロネージュの関係というものへのフェアな関係はドイツ銀行の真の設立者として知られる、アーデルベルト・デルブリュックの精神が反映されているとも考えられます。 PR |
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