2013/09/24 05:56
|
欧州中央銀行(ECB)の ドラギ総裁 は23日、欧州議会がブリュッセルで開催した委員会で議員らの質問に答え 短期金融市場 を中期的なインフレに関する ECBの判断 に照らして妥当な状態に保つために必要ならば、欧州の銀行システムに 追加資金を注入 するための新たな長期リファイナンスオペ(LTRO)を実施する用意があると表明した。 米国金融当局が緩和を縮小する見通しやユーロ圏の景気回復の兆候を受けて域内の短期市場金利は7月に、ドラギ総裁が「妥当でない」とする水準に上昇しているとの認識を示した。 その後に低下したものの、金融システム内の 余剰流動性 はECBが先に下限と示唆した 2000億ユーロ(約26兆6800億円) に近付いている。 議会証言の冒頭で、市中銀行による中銀への資金返済は 明らかに正常化の兆候 であるものの、その結果としての 余剰流動性の減少 は短期市場金利への上昇圧力を強める可能性があると指摘した。 なお、ECB資金への依存は一貫して低下していると続けた。 ECBの20日の発表によると、市中銀行は今週、3年物LTRO資金を79億1000万ユーロ返済する計画で、返済額は5月以来で最大となった。 ドラギ総裁は余剰流動性の減少が金融政策に対して意味するところを 特に注視していく と述べるなど5日の会見での発言内容を繰り返した。 会見時には余剰流動性は8000億ユーロから2500億ユーロまで減っている。 過去に下限として2000億ユーロという数字に言及した記憶があるが、これはあくまでも状況次第であり、市場分断の度合いによると述べていた。 23日、過去1年の間に ユーロ圏の信頼感 は回復した結果、域内調達市場の分断も解消に向かっているとの見解を示した。 この改善はECBの非伝統的措置だけによるものではなく、ユーロ圏の ガバナンス改善と改革推進 で各国政府が前進した結果でもあると語った。 ひとこと 欧州経済を再稼動させ回復の道筋に戻す力はギリシャなどユーロ導入国が、イランなどへの経済制裁で経済が大きな圧力を受けていた次期に相殺されてしまっていた。 ドイツの総選挙での与党勝利とイランの新大統領の方針転換等が上手く働けば、無駄に市場に資金を投入することは不要なこととなる。 ↓ 参考になったらクリックお願いします。 ![]() 人気ブログランキングへ PR |
![]() |
忍者ブログ [PR] |
![](http://file.ninja.blog.shinobi.jp/s.gif)