2008/09/04 05:39
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イアン・スミリー氏の3日付の顧客向け調査リポート アナリスト ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) バークレイズ(英銀3位)が 自己資本比率 を他の投資銀行並みとするには資本が不足しているとして 最大75億ポンド(約1兆4500億円)の増資 が必要となる可能性を指摘した。 スミリー氏はバークレイズの有形自己資本比率が今年約4.8%となり、同業界の平均6.8%を下回ると予想している。 有形株主資本(ハイブリッド債を除いた株主資本)は業界内では標準的だが、投資銀行として証券会社と比べると低いと指摘した。 これまで業績重視の企業文化が過去4年の高収益につながった。一方、バークレイズは負債比率が同業他社に比べ高くなり、金融システムのレバレッジ低下と銀行のバランスシートに対する外部からの監視強化という環境下で、不安定な状況に置かれたと解説した。 なお、シティグループのアナリストらは7月に、バークレイズの資本不足を 約90億ポンド と試算していた。 バークレイズは7月の増資で45億ポンドを調達し、中核的自己資本(Tier1)比率を約6.3%としたが、47億ポンドと見込まれる追加評価損や不良債権が自己資本比率を押し下げるとみられる。 三井住友FGはアフリカや中東地域でのネットワークを通じ業務の拡大をはかるため、6月に1000億円出資し、業務提携を結んでいる。 PR |
2008/09/03 06:34
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ヨルゲン・エルメスコフ氏の発言(2日) チーフエコノミスト(OECD) ロイターとのインタビューで、ユーロ圏におけるインフレのトレンドは米国よりも厄介な問題で、欧州中央銀行(ECB)が物価安定を確保するには 景気減速以外の方法はない との見方を示した。 ただ、主要中央銀行は現在の金融政策スタンスを変更する必要はないとの考えも示した。 ユーロ圏のインフレについては、原油価格の上昇を理由に5―6カ月前から起きたものではない。もっと古く、2005年以降の長期的なトレンドであり特に懸念すべきだ。 その意味で、米国のダイナミクスはユーロ圏よりは若干脅威が少ないと述べた。 ECBはインフレに対する懸念から現段階で金融政策を変更するのが非常に困難になっていると述べた。 一方、米国の金融および財政政策については、状況に見合ったものだとの認識を表明した。 日本に関しては、日銀は当面 金利を引き上げたいという誘惑 を跳ねつける必要があるとの見方を示した。 日本経済はデフレから徐々に抜け出している段階にすぎず、デフレに逆戻りするのを避ける必要性があることを考えれば、現在そしてしばらくは金利を現在の水準に維持する必要があると述べた。 英国経済に関しては、他の欧州諸国と似た状況にあるとして インフレ率は非常に高い と認識しており、経済に緩みが急速に広がっているにもかかわらず、イングランド銀行は対応が困難になっていると指摘した。 |
2008/09/03 06:18
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チェッキ執行副総裁(ニューヨーク連銀)の発言(2日) 要 件 ブエノスアイレス(アルゼンチン)での会合 今年7-12月(下期)に先進国景気は総じて潜在的成長率を下回る影響で、輸出に依存している新興諸国は米国向け輸出の伸び鈍化を埋め合わせようにも、欧州からの堅調な需要も当てにできないだろうと認識している。 また、先進国景気に対する向かい風はかなり強いものになると付け加えた。 世界経済の重心は新興市場に移ったとし、これら諸国の経済成長率は 極めて健全 であり、潜在成長率に近いと指摘した。 |
2008/09/02 20:03
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欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット 2日) 7月のユーロ圏生産者物価指数は 前年同月比+9%(6月+8%) 1990年の統計開始以来で最も高い伸びとなった。 原油相場が7月に過去最高値を更新したことを反映した。 原油相場は7月11日に1バレル=147.27ドルの過去最高値を付けて以来、ほぼ28%下落し5カ月ぶり安値水準まで落ち込んだ。 これを受け、インフレ圧力が弱まり、先週発表の経済統計によれば、8月のユーロ圏インフレ率は3.8%と、前月の4%から低下した。 |
2008/09/02 19:58
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ホーニグ総裁(カンザスシティー連銀)の講演(1日) 場 所 ブエノスアイレス(アルゼンチン) 各国経済が最も良く機能するためには金融安定と安定的な物価環境のバランスを取る必要があり、それを行う際、個々の 金融機関の破綻 を認める必要があるとの見解を示した。 米国の金融当局が緊急融資プログラムの対象を商業銀行や投資銀行に拡張するなどの対策を講じた後でも、金融市場の混乱は長引いているため中央銀行の影響力が低下していることについて懸念を示しているようだ。 また、サブプライムローン危機と金融市場の変化が相まって 金融安定を維持する 中央銀行の役割に対しても、新たな疑問が提起されたと指摘した。 金融危機は、われわれが阻止に向けた最善の努力をしても、起こるだろうと述べた上で、向こう数十年の間に規模と範囲の両面で金融業界の再編が進むなか 大き過ぎてつぶせない という問題の重要さは増すだろうと予想した。 |
2008/08/30 05:31
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マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI 29日 通信社) 欧州中央銀行(ECB)は景気減速とインフレリスクを比較検討しており 年内の政策金利変更はない と信頼できる情報源からの話を引用して伝えた。 MNIによれば、この情報を得たユーロ圏の高官の話として、欧州経済の状況はかなり不安定で脆弱だ。われわれは年末までに政策金利を変更するのは極めて困難との見方で一致したと語ったという。 また、別の当局者の発言として、ECBは政策金利変更を議論する前に、持続したインフレ率の低下を確認する必要があるとも報じた。 |
2008/08/28 05:24
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ウィレム・ブイター氏の発言(26日) イングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)の元メンバー 欧州中央銀行(ECB)が市中銀行への貸し出しの担保として受け入れる 資産担保証券(ABS)の価格 を高く評価し過ぎており、市場の回復を阻害している恐れがあると指摘した。 ブルームバーグとの電話インタビューで 証券の価値が過大に評価 されていることはほぼ確実であり、ECBは人為的に価格をつり上げることで、民間の買い手を遠ざけている可能性があると指摘した。 欧州の銀行は信用危機で市場からの調達が難しくなるなかで、中銀からの借り入れを増やしている。 ECBはABSを貸し出しの担保として受け入れている。 ECBは担保の証券を額面未満の価格で評価しているが、価格は市場価格に比べ、額面1ドルにつき少なくとも4セント高い可能性があると指摘した。 このために銀行はこれらの証券を市場で売却する意欲を失っていると述べた。 |
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