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# ユーロ圏におけるインフレのトレンド
2008/09/03 06:34
 ヨルゲン・エルメスコフ氏の発言(2日)
   チーフエコノミスト(OECD)

 ロイターとのインタビューで、ユーロ圏におけるインフレのトレンドは米国よりも厄介な問題で、欧州中央銀行(ECB)が物価安定を確保するには

    景気減速以外の方法はない

との見方を示した。  

 ただ、主要中央銀行は現在の金融政策スタンスを変更する必要はないとの考えも示した。  

 ユーロ圏のインフレについては、原油価格の上昇を理由に5―6カ月前から起きたものではない。もっと古く、2005年以降の長期的なトレンドであり特に懸念すべきだ。
 その意味で、米国のダイナミクスはユーロ圏よりは若干脅威が少ないと述べた。  

 
 ECBはインフレに対する懸念から現段階で金融政策を変更するのが非常に困難になっていると述べた。

 一方、米国の金融および財政政策については、状況に見合ったものだとの認識を表明した。

 日本に関しては、日銀は当面

    金利を引き上げたいという誘惑

を跳ねつける必要があるとの見方を示した。
 日本経済はデフレから徐々に抜け出している段階にすぎず、デフレに逆戻りするのを避ける必要性があることを考えれば、現在そしてしばらくは金利を現在の水準に維持する必要があると述べた。



 英国経済に関しては、他の欧州諸国と似た状況にあるとして

     インフレ率は非常に高い

と認識しており、経済に緩みが急速に広がっているにもかかわらず、イングランド銀行は対応が困難になっていると指摘した。

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