オバマ大統領の発言（25日）

　　　場　　所　　マーサズビンヤード（マサチューセッツ州）

　オバマ大統領は避暑先で、バーナンキ議長（ＦＲＢ）も臨席する中、同議長が大恐慌以来で最悪の経済危機と闘い、崩壊の瀬戸際にあった金融システムに対して冷静かつ賢明に対処しながら、大胆に行動し、既成概念にとらわれない考え方により、ＦＲＢの権限拡大を先導、それが景気の急降下を防ぐのに役立ったと評価したとして、再指名を発表した。

　同議長の指名は上院での承認を経て、バーナンキ議長の２期目（任期４年）は来年１月31日に始まる。

　上院銀行委員会のドッド委員長（民主、コネティカット州）は 24日、電子メールでの声明で、ここ数年、私とＦＲＢとの間には大きな隔たりがあったが、バーナンキ議長の再任は恐らく正しい選択といえるだろう。
　指名承認公聴会は、包括的かつ徹底したものになると表明した。

　議会では議長が住宅ローン危機の深刻さを認識するのが遅かったことに加え、ベアー・スターンズやアメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）など金融機関の救済には指導力を発揮しながらも、消費者の保護には十分な政策をとっていないとの批判の声が上がっている。

　このため、議会の指名承認公聴会では厳しい質問が予想されている。

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