エーザイは自社で生み出した初の抗がん剤を2010年度にも発売するのに合わせ、ノースカロライナ州にある工場の敷地内に9900万ドル（約90億円）を投じて生産設備を新設、海外で抗がん剤の生産に乗り出す。

　武田薬品工業など製薬大手は需要が伸びている抗がん剤の研究開発を強化しているが、量産設備を海外に設けるのはエーザイが初めての動き。
　主力の認知症薬が来年に特許切れを迎えるのに備え、抗がん剤を事業の柱に育てる目的があるようだ。　

　なお、薬を製造するためには米食品医薬品局（ＦＤＡ）から品質管理体制の審査を受け、基準を達成する必要がある。
　管理体制の整備を進め、来年中にＦＤＡから抗がん剤製造の許可を得る予定。
　　　　

[0回]