2015/06/11 05:05
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中東やアフリカからヨーロッパを目指して地中海を渡る難民や移民が、リビアのスンニ派過激派武装組織イスラム国(IS)の勢力拡大等の影響を受け今年に入って10万人を超えたことが明らかになった。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は9日、こうした難民や移民たちの数がことしに入ってすでに10万人を超えたことを明らかにした。 このうち半数以上の5万4000人がイタリアに、4万8000人がギリシャに到着しているという。 地中海では、6月7日までの2日間だけでおよそ6000人がイタリアの沿岸警備隊やヨーロッパ各国の海軍の船に救助された。 アフリカにおける紛争や貧困から逃れるため、シリアやアフリカのエリトリア、それにサハラ砂漠以南の地域から地中海を渡る人の数が増えている。 地中海ではことし4月に起きた船の転覆事故でおよそ800人が死亡してから、ヨーロッパ各国が救助活動を強化した。 ただ、連日のように到着する難民や移民たちをどのように受け入れるのかについては各国の利害が対立し、受け入れ態勢をいかに確保するかが緊急の課題になっている。 経済回復が遅れているギリシャでも、急増する難民などへの支援態勢は失業者の増加を招きかねず十分に整っていない。 国連ではギリシャ政府や市民団体などに対応を強化するよう呼びかけているものの資金的な援助もない単なる掛け声に終始している。 PR |
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