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# ストレステスト(健全性審査)の結果を発表(スペイン)
2012/10/01 05:34
 スペイン政府は不動産バブル破裂で揺らいだ
   金融業界への信頼回復
を目指し、ストレステスト(健全性審査)を実施した。
 
 コンサルティング会社オリバー・ワイマンに金融機関14行を対象としたストレステストを委託、その審査結果がスペイン銀行(中央銀行)と経済・競争力省が共同声明で28日結果を発表した。
 
 スペインの銀行の資本不足額は
   計 593億ユーロ(約5兆9500億円)
であることが分かった。
 
  国営化されたバンキア・グループの資本不足は247億ユーロだった。
 また、ポプラール・エスパニョール銀行の不足額は32億2000万ユーロだった。
 
 審査結果によると、資本が不足していたのはほかに、国営化されたカタルーニャバンクなど。
 
 資本不足なしと判断されたのはサンタンデール銀行とビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、サバデル銀行、ウニカハとカイシャ銀行、シビカ銀行、バンキンテルだった。
 
  スペイン政府は、銀行救済のための
   最大1000億ユーロ
の資金支援で欧州各国と合意している。
 
 なお、外部機関による銀行のストレステスト実施は、合意した条件の1つだった。
 
 スペインの金融システムは
   不動産関連
で1800億ユーロ余りの損失を抱えている。
 
 今回のテストではスペインが
   3年連続でマイナス成長
になった場合を想定して銀行の必要資本額を算定した。
 より幅広い救済を欧州に求める場合に備え、銀行セクターを含む経済の再建を進めているとアピールしたい政府の姿勢も見え隠れする。
 
 前回の結果下回る 銀行の資本不足額の合計は、6月発表の前回のテスト結果が示した620億ユーロを下回った。
 
 なお、今回発表の593億ユーロには、進行中の合併の影響や繰り延べ税資産は含まれない。
 これらを含めれば不足額は537億ユーロだという。
 
 
 ストレステスト結果発表後に経済・競争力省のラトーレ経済担当次官は、スペインが銀行支援で欧州から必要とする資金は約400億ユーロと、ストレステストで判明した資本不足額の593億ユーロを下回りそうだとの認識を示した。
  
 
 
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ひとこと
 欧州の信用不安が後退していくきっかけになりそうだ。
 
 
   
 

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