ウェンディ・リウ氏のリポート（26日付）
　　ＲＢＳ・ＡＢＮアムロ　中国調査責任者
　　　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ（ＲＢＳ）

　中国の銀行監督当局が融資関連政策を微調整しているのは、経済成長の維持を引き続き最優先課題としながら

　　　　金融システムから

　　　　　　フロスを除去するため

本土市場上場のＡ株や不動産に向かう融資をチェックして銀行の保有リスクと資産の質を管理しているという。


　現在の微調整は景気減速よりもフロスの除去が狙いのようだと分析した。

　中国の銀行が４兆元（約５５兆円）の景気対策を支援するために今年１－６月（上期）に実施した新規融資は

　　　過去最大の１兆１，０００億元

に上ったことで、株高に拍車を掛けたが金融当局は銀行の自己資本規制の厳格化を計画しており、記録的な融資はこの先抑制される可能性がある。

　中国株のベンチマーク、上海総合指数は年初来高値を付けた今月４日時点で上昇率が主要市場でトップだったが、その後政府による融資規制への懸念から１５％値下がりしている。
　　　

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