ベルギーの複合金融会社として君臨したフォルティスは昨年10月に銀行業部門をすべて売却し経営破たんを回避している。

　同社が資産を整理した後の経営状況について14 日発表した2009年１－３月（第１四半期）決算では、黒字を確保したということが明らかになった。

　これはフォルティス・バンクの支店を通じた

　　　　　貯蓄商品の販売

が前四半期よりも回復したこと影響した。
　なお、再出発したフォルティスは、ベルギー最大の生命保険会社フォルティス・インシュアランス・ベルギーの株式25％のフォルティス・バンクへの売却に伴い、４－６月（第２四半期）に７億ユーロの利益を計上する。
　また、第２四半期に入り、利払い費用削減のため４億ユーロ相当の債券を新たに買い戻すとともに、本社従業員数を昨年末の114人から約40人に減らした。

　４月と５月前半の収入は第１四半期と同じ水準が続いており、第１四半期と同様の明るい兆しが確認されたとの見解を示した。

　
（発表資料）

　純利益は4400万ユーロで、フォルティス・バンクとの契約に基づく

　　　　　永久転換証券(ＣＡＳＨＥＳ）

に関連した利払いをカバーする3000万ユーロの評価益も含んだ数字であるという。

　前年同期の数値は公表していないため比較は出来ない。

　総保険料収入は41億9000万ユーロ（－2.1％）であった。

　　
　
　　　　　

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