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# 賃金上昇の傾向が顕著
2006/11/20 19:26
 ポール・ボルカー元FRB議長の講演(11月14日)

   コンコード・コアリションのイベントでの講演
              ( 財政政策を監視するグループ )


 賃金は少しずつ上昇していることから、インフレという点で見れば若干、危険な状態にあると語った。

 勤労者の懐が潤うことは、一部投資家にとっては収益減を意味するかもしれない。

 賃金の伸びが世界的に加速するなかで、中央銀行は一部の投資家が期待する利下げをためらう可能性がある。

 これはエネルギー高騰が落ち着きを見せる一方で、労働コスト上昇がインフレを押し上げる懸念があるためだ。

 米国の単位労働コストは第3四半期に約25年ぶりの高い伸びを示しており、ドイツの鉄鋼メーカー大手ティッセンクルップとザルツギッターは10年余りで最大の賃上げをした。

 ニュージーランドの賃金も第3四半期に過去最高のペースで上昇している。

 この先、賃金上昇はさらに拡大し、先進諸国の製造業単位労働コストは07年に6年ぶり高い伸びとなると国際通貨基金(IMF)は予想している。

 賃金上昇の背景には、世界的な採用ブームによる失業率低下による影響があり、企業は求める人材を確保するために、賃金を引き上げざるを得ない状況になっている。
 

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