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2006/10/27 05:46
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トリシェ総裁(ECB)の証言(26日) 要 件 欧州議会での証言 証言内容 (経済成長) 06年に明らかになったユーロ圏の経済活動に関する全てのデータは、主に内需によって支えられた経済成長が勢いを増し、すそ野が広がっているとの見方を裏付けている。 (インフレ) 消費者物価について言えば、06年の年間のユーロ基準インフレ率は、2%を上回る水準に予想している。07年については、労働市場の改善による予想以上の賃金上昇と、原油価格上昇の波及効果を含んでいることからインフレリスクは依然として上向きが続いている。 (金融情勢) 経済状況が改善し、ユーロ圏の多くの地域で不動産市場に強さがみられる。 ECB理事会は、物価安定を中長期的に確実にするため、あらゆる動向を非常に注意深く監視しており、特に金融情勢に対する監視を強化する必要がある。しかし、われわれの想定する前提や基本シナリオが確認されれば、金融緩和の一段の解除は依然として妥当だ。 (財政について) 財政政策については、05年と06年の動向や07年の計画からみると、ゆっくりとしたペースで財政均衡化に向けた改善がみられる。 現在の好況のなかで財政赤字の削減が強化され、景気刺激的な政策が回避されたことが重要であり、このことは市場や一般社会の信頼を高める。 (ヘッジファンド) ヘッジファンドの動きに関心が高まるなか、市場の流動性を高め、多様な投資機会を提供し、金融の革新を促す役割を果たしているという点に言及しなければ不公正だろう。 金融システムにおいて急速に存在が拡大したため、金融の安定化にとって潜在的リスクであることも明らかだ。 市場の変動を拡大させたり、リスクを高めたりしているかどうか、現在試されているところだ。 こうした背景から、ECBは一段の分析が必要だとみている。現在の枠組みを強化すべきとの結論に達する可能性も排除できない。 ただ、いかなる枠組みの強化も、国際的な議論を経て、国際的なレベルで合意を得るべきだろう。 PR |
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