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# インフレ圧力は若干後退(プール総裁)
2006/10/10 12:58
 プール総裁(セントルイス地区連銀)の発言
     (10日付の英フィナ ンシャル・タイムズ(FT)紙掲載)


(発言概要)

 経済を安定させるために米連邦準備理事会(FRB)ができることは

     比較的少なく

債券市場がその役割を果たせる。

 FOMCは時々、あるいはほとんどの場合において、傍観に回ってあまり多くのことをせず、最新のデータに反応する市場の安定化効果に依存する。

 われわれが全てをやらなければいけないということではない。

 同時に、FRBは市場の期待に最終的には応じなければならないかもしれないが、即刻そうするわけではない。

 FRBが当面は政策金利を据え置くという観測を裏付けるもの。

 債券市場について、同総裁は、長期金利の低下がFRBにかかる圧力を緩和させたとし、長期金利の低下が内蔵式の経済安定化装置の役割を果たしている。

 債券利回りの低下に伴い、住宅ローン金利も下がりやすくなると指摘した。
 上方向へのサプライズがあっても、FOMCは何もせず、長期金利には明らかにかなりの上昇余地がある。

 また、これはFRBにとって魅力的な状況であり、インフレ期待がきちんと抑制されているときに可能となると付け加えた。

 プール総裁は、長期金利低下の影響は金利動向に敏感な経済の他のセクターにも波及すると指摘した。

 住宅セクターは明らかに金利動向にとても敏感だ。自動車販売も金利に敏感で、企業の設備投資もある程度敏感だ。
 数カ月前に比べ、現在はインフレのリスクよりも成長に対するリスクの方が顕著になっている。
 インフレ圧力は若干後退したように私には見える。

 一方、先入観を持ってはならないとも述べておりFRBがすぐに連続利下げに着手することを期待しないよう、金融市場に警告したようだ。

 またプール総裁は、金融政策の見通しは「ほぼ均衡がとれた」状態だと付け加えた。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
 
 

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