2010/02/12 03:23
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神戸製鋼所の発表(11日) 米国ミネソタ州に建設した新型製鉄炉の二酸化炭素(CO2)排出量が従来の高炉に比べ約2割少ない 新型製鉄炉1号機 の稼働率を、今年半ばまでに100%に引き上げる方針を明らかにした。 この新型製鉄炉建設コストも安いなど 環境配慮型 が特徴となっているもので、フル稼働をきっかけに国際的な売り込み拡大が期待される。 新型製鉄炉は神鋼と米国の電炉メーカースチール・ダイナミックス(SDI)が共同建設したもので今年1月、稼働が始まった。 両社は合弁で運営会社を設立し、近隣の鉱山でとれる鉄鉱石を原料に アイアン・ナゲット と呼ばれる鉄の塊を生産、全量をSDIが購入して使っている。 独自開発の製鉄技術を採用し、あまり質の良くない鉄鋼原料を使っても、一定レベルの鉄の塊を生み出せるという利点があり、現在のならし運転から少しずつ稼働率を上げ、年間50万トンのフル生産体制に入る見通しで、新型炉の生産量は年間50万トンにとどまるものの、生産にかかる時間は高炉の約50分の1に相当する約10分で済むという。 新興国の経済成長によって、世界の優良な鉄鋼原料の需給は逼迫していくことが予想され、英豪系リオ・ティントとBHPビリトンがオーストラリア国内の鉄鉱石事業の統合を打ち出すなど、寡占化の動きが強まっている。 PR |
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