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2010/06/03 06:08
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ウェスト・テキサス・インターミディエイト (英語:West Texas Intermediate 略してWTI) アメリカ合衆国南部のテキサス州を中心に産出される原油のこと。 アメリカ国内で産出される原油の6%・世界で産出される原油の1~2%ほどを占めており硫黄分が少ないため、ガソリンや石油製品の製造に適した軽質油である。 WTI先物は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所 (NYMEX) に1983年5月上場し NYMEX Light Sweet Crude として取引が行われている。 現在は同取引所の主要な取引品としての地位を確立している。 WTIの取引では、オクラホマ州クシンで現物の受け渡しが行われている。 取引方法は2種類で 公開の競売取引 では、毎日午前9:00から午後2:30までの5時間30分の間行われる。 もう1つの電子取引(時間外取引)は、毎週日曜日から金曜日までの6日間(土曜日は休み)、午後6:00から翌日の午後5:15までの23時間15分の間(毎日45分間の休止時間がある)行われる。 この取引時間はニューヨークが位置する東部標準時(日本時間-14、UTC-5)を基準としている。 WTI価格はこの取引価格で決まるが実際のWTIの 産出量は100万バレル/日に満たない のに対し、WTI先物の一日あたり取引量は100倍の1億バレルを超えており、価格の大きな変動(中でも値上がり)は世界経済に直接大きな影響を及ぼすこととなる。 取引量に比べ産出量はごくわずかのため、実際には、他の原油を WTIと同質となるようにブレンドしたもの で現物の受け渡しが行われる。 ちなみに1バレル70ドル(1ドル=90円)で計算すれば約6300億円の取引が1日の出来高と言うことになるため、実際に世界で取引されている原油の量から見れば微々たるものであり、取引価格に影響を与えやすい指標ではあるが、資金が流入すれば大きく変動を起しやすいと言う点が問題としてある。 なお、日本の主な輸入原油(中東産)はアラブ首長国連邦 ドバイ産の原油(こちらは重質油)価格に左右され、ドバイ産原油価格自体もWTI価格に大きく影響を受けている。 WTI先物は北海産ブレント原油、ドバイ産原油といった他の主要な指標に比べ、1バレルあたり数ドル程度、価格が高いと言う特徴がある。 基本的に、WTIの価格はアメリカ国内の原油現物市場を反映したものである。 そのため、季節的な影響により、暖房用の精製油の消費量を左右する北米の冬の天候が暖かくなると価格が低下、寒くなると上昇する。 また、メキシコ湾岸にハリケーンの被害が及ぶと石油精製施設の稼働率が下がるため、価格が上昇することになる。 PR |
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